ジェーシーエスグループの制作チームは、先日、香港出張へ行ってきました。
目的は、香港で行われる「アジアンアトラクションEXPO (AAE)2018」視察のため。
この「AAE」とは、「International Association of Amusement Parks and Attractions (IAAPA)」が手がけるアジアンアトラクションエキスポになります。
ちなみに、IAAPA(国際遊園遊具協会)の本部は、アメリカのフロリダ州オーランドにあります。
本拠地オーランドでの開催(IAAPA)は毎年11月に行われているのですが、アジアでの開催(AAE)は毎年6月に行われているのです。
AAE開催地として去年はシンガポール、その前の年は上海だったそうです。そして、今回の開催地は「香港」。
このAAE、公式のパンフレットから一部抜粋いたしますと、「アジア太平洋におけるアトラクション業界の専門家を対象とした一流の国際ビジネスイベントです。50を超える国々から集う8000人以上のアトラクション業界の専門家の方々が、購入し、学び、人脈ネットワークを広げる為に、このアジアンアトラクションExpo2018に参加します。」とあります。
確かに、弊社グループの皆々様は専門家かもしれませんが、制作チームに所属する私は、ひよっこのド素人。
そんな大層なエキスポに参加しちゃっていいのでしょうか。
恐れ多いなとは思いつつも、グループ代表や上司、先輩皆様が笑顔で「行っておいで」と言ってくださったので、私の保護者的な立ち位置になりつつあるチームメンバーたちと、いざ香港へ。
もちろん、無事に香港へは到着しました。
しかし、成田へ向かうために乗る予定だった電車がトラブルで運行中止となってしまったり、なんとか振替えて空港へ間に合ったと思ったら飛行機が現地の天候不良で出発時間を見合わせたりと、終始ハラハラし通し。
チームメンバーとの待ち合わせをだいぶ手前の場所にし、時間にも余裕を持っておいて本当に良かったです。
そうでなければ、きっと途方にくれて泣いていましたね。一人じゃなかったことに心底感謝しました。
翌日、気を取り直していざ、今回のAAE開催場所である「香港コンベンション&エキシビジョンセンター」へ。
お布団や枕が変わったとしても睡眠不足とかになるほど繊細な神経をしていない私は、元気いっぱい。
けれど、お天気は生憎の雨。傘をさしつつ、ホテル最寄り駅から会場まで一本で行けるという地下鉄に乗りました。
ちなみに、「香港コンベンション&エキシビジョンセンター」があるのは、灣仔(ワンチャイ)という駅になります。
話が逸れますけど、駅の壁、カッコよくないですか?
さらに蛇足にはなりますが、この時期の香港の人の殆どは折りたたみ傘を持っているように感じました。
滞在中、いつ雨が降ってもおかしくない空模様でしたし、何より湿気がすごかった。
まるで、温水プールにいるようなミストサウナです。その分、室内に入ると空調管理がしっかりなされていて快適。
駅に続く地下通路でさえ冷房が入っているのですよ!
そして、今回の出張中、ずっと見知らぬ土地のマップを担当してくれたメンバー。本当にありがとうございました。おかげさまで出張中、迷子にならずに済みました。感謝感謝。
会場に到着し、受付のチェックを済ませてゲートをくぐれば、そこには多国籍な空間が。
国際的にビジネスを展開する300以上の企業が、各社独自の商品やサービスを展示しているわけです。
アジア諸国だけでなく、アメリカやカナダ、メキシコはもちろん、ヨーロッパ圏の企業やオーストラリア、ニュージーランドなど、世界各国から色々な企業が参加しています。
ただ、2年前の上海で行われたエキスポに参加したメンバーから見ると、今回はアイテムの展示が少ないという印象だとか。
それもそのはず、流行りなのか開催地が香港だからなのか見回ってみれば、展示されている商品はウォーターパークやテーマパーク、アスレチックアイテムなど、展開規模の大きいものが大半を占めていました。
もちろん、そんなものは会場に持って来て広げられないので、パネル写真や模型での展示となります。
その他には、VRやAR技術を使った商品、プロジェクションマッピングなど、まさに”イマドキ”といえる商品も展示されていました。
ただ、VR技術を使った商品のラインナップを見ると、内容はシューティングアクション系のものやホラー系のもの、あとは専用の乗り物に乗り、VRヘッドマウントディスプレイで映し出す映像の動きと乗り物の動きを連動させて、より没入感や臨場感を与えるようにしている、というものが多く見られました。
後は、ゲームセンターやゲームコーナーなどの屋内遊園施設専用の小型アイテムでしょうか。
アイキャッチになるような大きなふわふわや、動く恐竜、ロードトレインなどの展示は、全体の1割にも満たない感じ。
置いてあるパンフレットには載っているのですが、推し展示としての主役にはならないようです。
個人的な見解にはなりますが、どちらかというとそういうアイテムよりかは、経験を得る”体験”や空間規模での”体感”、もしくは、よりアクティブに身体を使って遊ぶ遊具の時代になってきているようにも感じました。a
日本国内だけでも、大小様々なイベントが行われています。同時に、お客様がイベントへお出かけされる機会も多くなっています。それは自ずと、イベントに対して目の肥えたお客様が多くなるということになります。
そういうお客様が望んでいらっしゃるのは、ただ真新しいだけではなく、ただ目立つだけでもなく、本当の意味での”楽しい”を味わえる機会のご提供ではないかと。一瞬の見せかけだけではなく、記憶に、そして、経験として残る新しいイベントの形が、これからの時代には求められているのではないかと感じました。
だからこそ、ジェーシーエスグループでは、これからもお客様にご満足いただけるような本物の”楽しい”を追求していきます。